作者心得(必読)
作者心得
- 幻想入りは『二次創作』。使わせて貰ってる、お借りしている事を忘れずに。
・原作メディアに触れよう。雰囲気を掴むには最も有効な手段です。
・最低限、原作がどんな物か知ろう。元を知らないのに作るのは二次創作としてスゴイ・シツレイ。
・自分の都合の良い様に改変するのは論外。やるなら貴方の作ったキャラでやりなさい。
【例】
一人称が『俺』の魔理沙(私です)
一人称が『某』の妖夢(侍ですか?)
主人公を『殿』と呼ぶキャラ(現在はマミゾウくらい)
一人称が『僕』のリグル(外見で判断しただろう)
語尾が『なんなんだぜ?』『のぜ』の魔理沙(『ぜ』付けルール)
語尾が『なのだー』のルーミア(バカボンパパでもハム太郎でもアライさんでもありません)
語尾が『ウサ』のてゐ(お前の様なウサギがいるか)
八雲橙(家族妄想乙)
文字が読めない、日本語がおかしいチルノ(彼女は漢字が読めるフェアリーです)
人を積極的に襲うルーミア(人食い設定に踊らされる典型例)
実例です。ブログ内の作者でも知らないのに調べないで書いてた人が確認されました。
キャラ設定は勿論ですが、原作に無い独自設定や用語が説明なしでいきなり出てくると読み手は困惑します。
入れるのは良いけどちゃんと説明しましょう。他者に理解して貰う気が無いならチラシの裏にでも書いといてください。
- 二次設定ネタが嫌いな人がいることを忘れない事。
【例】
『PAD長』『中国』『蓬莱NEET』『ちぇえええん』『らんしゃまー』『わはー』『むきゅー』
『座薬』『褌』『スッパテンコー』『ごっすんごっすん』『少女臭』
みたいなキャラネタだとか
『マリアリ』『パチュマリ』『バカルテット』
みたいな百合・カップリングネタだとか
『こあ・ここあ姉妹』『毛玉』『ゆっくり』
みたいな動画や薄い本の二次キャラだとかも幻想入りでは良くある例、
輝夜が出てくるとほぼ必ずゲームやってます。他に彼女のアイデンティティは無いのですか?
使う使わないは自由だけど嫌っている人も多いですし、キャラが薄っぺらく、作品を安っぽく見せる一因です。
そもそも、貴方の考えたキャラですらないですよね?
・何の為に幻想入りするかを考えよう。冒険?探し物?なんとなくスキマに落とされた、は打ち切りの典型。
・主役は主人公、でもそれより重要なのは東方キャラ。
・東方キャラには設定がある、設定の改変は厳禁。話の都合で性格を変えるなんてとんでもない!
・自分なりにキャラをアレンジしたいなら不明瞭な所を補完する程度に。
・版権モノの場合はその作品のファンも見る事を忘れない。故に扱いづらいジャンルです。
・戦う主人公の場合、その戦いに何の意味・目的があるかを考える。
・キャラに勝ちたい、無双してラスボス倒したい俺tueeはチラ裏にどうぞ。
・延々日常パートで飽きたら終わり、は小説としては印象にも残らない。
・重い、暗い世界観、血みどろ、暴力表現、性描写などを嫌う読者は多い。エロSS池注意書きを加えよう。
- 主人公が強い場合、見せ方に注意。
・学生なのに武器を使いこなし、雑魚妖怪なら余裕で撃退する主人公って一体何やってた人なんですか?
・主人公は何故強いのか、その強さで何をするのか。明確な理由が無い「とりあえず」「なんとなく」では薄っぺらい。
【例】
ルーミアに襲われピンチ→主人公覚醒でルーミアフルボッコ
妖夢の辻斬り→主人公が剣を防いで圧倒的力量差で打ち負かし説教
山で椛の哨戒→即効で倒して撃墜
チルノのテリトリー→初めての弾幕→でも安全地帯or初めてだけど雑魚だし⑨だし余裕
・・・みたいな。出オチ、咬ませ犬的な扱いは該当キャラのファンに喧嘩を売っているようなものです。
同じピンチでも序盤なら機転を利かせて説得なり逃走、隠遁でやり過ごすとかの方が自然ではないでしょうか。
始めから余裕で撃退出来る強さのキャラが冒険しても緊張感がないか、東方空気のパワーインフレ化かの二択です。
- 主人公、出しゃばってない?
・本来は霊夢達が妖怪退治、異変解決の主役。
原作では物語上の主人公が誰であれ大きな異変を解決しようとするのは霊夢達です。
しかし幻想入りでは主人公が異変を解決、幻想郷を危機から救う場合が多いですよね?
ひどい時には霊夢は動かない、役に立たない、なんてのもざら。何の為の巫女なのか分かりませんね。
主人公を関わらせたいなら、飽くまで霊夢らを導く、サポート、後押し程度がそれっぽいでしょう。
主人公が中心になって活躍、他キャラは引き立て、という思想をお持ちなら東方ってあんまり向いてないと思いますが…
・キャラと一緒に居て違和感が無いのが理想
本来のキャラと違うのがオリジナルの存在である主人公の魅力です。
単なる常識人や現実的過ぎて冷めた主人公では絡みも面白くないですしね。
しかし、違いすぎて場違い感が有るのは考え物、極端に浮いた人物が現実で周りに馴染めないのと一緒です。
ファンタジーでもそれは一緒です。変わり者だらけの幻想郷でも、限度は有るでしょう。
もっとも、キャラと絡まない、一匹狼みたいな存在であれば話は別ですが…絡みたいから書いてるんですよね?
- スペルカードはなんの為の物?
スペルカード、弾幕は人間と妖怪の力のハンデを埋めて公平にする為のルールです。
そしてお遊びなので、不慮の事故でもなければ死者は出ません。
それなのにスペルが武器として使われる位の殺傷力を持ってしまうのはちょっとおかしいですよね。
また、殴り合いや肉弾戦をスペルカード戦で行う主人公も居ますが、
それだと本人の力が勝敗に深く関係する普通のバトルになってしまいます。スペルカードの意味なし。
また、スペルカードは技を出すアイテムではありません。弾幕はキャラが自分で出しています。
それだけならばまだしも、カードを使った事によって主人公が能力の範疇外の力を使ったり、
覚醒、変身して自身を強化、相手の力をコピー、絶体絶命の切り札なんてレベルになるともう別の世界観です。
これもブログ内では当たり前みたいになっていますが、単なる都合の良い原作改変です。
・能力に目覚めるのはOK、でもその能力、主人公とどう関係が有るの?物語にどう関連するの?
例えば戦闘したくて『攻撃を跳ね返す程度の』とか『武器を創像する程度の』みたいに単調な能力だと捻りも何もなくて
馬鹿みたいですし、
物語やキャラ設定などに全く関係無い『~の概念(流れ)を変える(操る)程度の』『相手の能力などを借りる、コピー
する程度の』みたいな『万能自在系』の能力は、単に作品を安っぽく見せるだけ。
そんな能力を主人公が持つと確実にスリルや緊張感は無くなります。弱点無いし能力でどうにでもなるから。
バトルだって、勝つ事がほぼ決まっているので面白くもなんともありません。
何かしら弱みがある主人公の方が、展開が分からず読者もワクワク出来ます。
本ブログでも戦う主人公達はほぼ全員強さにこだわっています。
キャラは基本的に主人公の踏み台であり噛ませ犬なのでどちらかと言えば悪い例、反面教師ですね。
○○ファンの方、申し訳ありませんでした、サーセンwとか書いてる人も居ますが、分かってるならやるな。
- 幻想入りあるある
動画含めなくても軽く千は越え、未だ増え続ける幻想入り。
当然被りは出て来るでしょうけど、設定はテンプレ、展開まで一緒ってのは…
例えば
フラン「簡単ニ壊レナイdeネ?」
妖夢「侵入者!」→「お客様でしたか」
賽銭→霊夢来る→能力有るから帰れない→妖怪・妖精除けお札
紅魔館→執事に就任→何故か常備されてる執事服→本来の執事の仕事せず、フランの遊び相手とか
幽々子の夕食→手伝う→プロの腕で飯炊き役
パパラッチ→取材→外来人の記事(男でも関係なし)
みたいな。読者は色んな作品を見てます。テンプレ被りで冷めない人は高確率で同じ穴のムジナ。
他の幻想入りを見て作ってるから展開が似てる、俺の主人公も○○と戦わせたいと言うのは分かります。
ですが展開はもう少し考えてあげましょう。勝敗の理由まで同じって流石にない。
・主人公は本気出せば、上手くやれば○○に勝てる設定…普段本気出してないんですか?
○○に余裕で勝てる、○○が全力を出して主人公と互角。
能力の無い人間でもアイテムや武器で強化したりテレパシーなら使えるのでバトルは白星だらけ。
すごーい、貴方のとこの主人公は強いですねー良かったですねー・・・ぺぇっ。
何度でも言いますが、東方はオリキャラの強さを表現する為の舞台、踏み台ではありません。
- 東方キャラとの恋愛はチラシの裏に
・幻想入りを描く以上、東方キャラは好きな筈。作品内でも仲良くしたい、それはみんな同じ。
・でも恋愛は大体は嫌悪の対象。あからさまな性描写は無条件でアウト。帰れ童貞
ブログに多いオリキャラに対する東方キャラの好意を匂わせる様な台詞や描写、セーフかと思ったら大間違い。
ちょっと実例挙げさせて貰うと
「(主人公)の事が気になるの?」「そ、そんな事はありません!」
「(主人公)に(身体)触られて気持ちよかった」
「えー、じゃあ私が(主人公)貰っちゃおうかなー」
主人公をキャラが抱っこ
キャラが主人公の笑顔に一目惚れor萌えてご乱心
キャラが主人公を膝枕
どうですか?正直、他人のイチャラブ妄想なんて上手い下手以前に見るに堪えませんよね。
貴方が自分で書いてニヤニヤしてても、読み手は内心そう思ってます。
「バトルではボロクソに扱う癖に、愛はこんな表現しか出来ないのか」と反感を持たれたりもしています。
- 意見は積極的に受け入れるべし。批判を恐れるな。
・読者からの意見は熱くならずに見よう。熱くなっても解決しない、見苦しいだけ。
・褒め言葉など良い意見は糧にして精進しよう。
・批判を言われた場合、第三者目線になって指摘点に着目し、見直そう。
自分が気付いてないだけで大体は実際におかしい。火の無い所から煙はほとんど立たない。
・他人の意見は自分が気付かない事に気付かせてくれる。言い訳する前に改善するのが上達への道。
作者同士では遠慮や傷の嘗め合いになりがちで殆ど具体的な意見や指摘をする事が出来ません。
そういう中で率直に思ったままを言ってくれる第三者はとても貴重です。
・出来れば投稿する前に友達とかに見せてみよう。
管理人が自分でない以上、一度投稿したらどんなに恥ずかしいミスでも修正は利きづらい。
- 作品は我が子も同然、育児放棄するならば作るな。
本ブログも例外でなく、多くの作者が好き勝手主人公を暴れさせてキャラを打ちのめしていちゃついて、最終的に育児放棄してます。
酷い人は数話だけ投稿してそれっきり、そんな中途半端な事をするなら初めから投稿しない方が良いんですけどね。
まんぞく…って、冷めるの早いよ!スナネコのフレンズなの?
とにかく、公の場に作品を投稿するなら最後まで責任を持ち、完結させましょう。
どうしてもエターなりたい、ならなきゃいけないなら宣言しましょう。放置するのは無責任です。
- ネタの使いどころには気を付けよう
ネタ、パロディは良い物です。が、あんまり使いどころを考えなさ過ぎるとやりとりに違和感が生まれます。
現実でも会話している時に唐突にネタを出されたりするとえっ?となりますよね?
また、外の世界のネタを知らない筈のキャラがネタを発したり幻想郷にネタ要素が存在していると言うのもファンからすれば不自然以外の何物でもありません。
幻想入りで言えば、ジョジョの『だが断る』『WRYY』やメタルギアの『性欲を持て余す』みたいな物がよく使われますが、こういうのも唐突に使われると白けますし、知らない人だって存在します。
使うならばなるべく大勢が知っているようなネタの方が安定するでしょう。知らないネタでは笑いようが無いですしね。
理想としては、会話とかに違和感が生まれない程度に入れてくる、知らない人は気付かないけれど、知ってる人ならクスッと出来る感じでしょうか。
しかし、違和感が無くてもシリアスのセリフや決めゼリフなんかにネタを使うと、それまでが良くてもどことなく残念になるので避けた方が無難でしょう。
面白くする為のネタ一言で興醒め、台無しなんてそれこそネタに…シリアルを書きたいならアリかも知れません。
- 以下より先は、新規の作者さんより既にブログで作品を書いてる作者さん達が留意すべきと思うポイントです。
とは言え、新規の作者さんでも無闇なクロスオーバーが目立つ物は多いので、目を通しておいて損はないかと思います。
- クロスオーバーありきの物語は×
・やりすぎると知らないキャラだらけでややこしくなる。
全部のオリキャラを把握してる読み手は居ませんし、把握する為に読もうとする人も多くは無いでしょう。
取り敢えず知らんキャラが出てきたけど適当に流そう、どうせ協力して勝つんでしょ。こんな程度の認識です。
・過度に関わると作品が相手先に依存する事になる。クロス先の作品が読めなくなれば話が成り立たない。
クロスはスパイス、クロスに頼り過ぎた作品は本来のキャラの魅力や面白さが分からなくなる。
・クロスキャラは他人のキャラ。でも過度の気遣いは気持ち悪い。
東方キャラに対しては圧倒的実力差のある主人公が、クロス相手だと互角か苦戦する位に弱くなるテンプレ。
普通に絡んでいる場合でも、主人公がクロスキャラに対して「お前は○○の婿、旦那、彼氏だろ?」}みたいな事を言ったりそれっぽい描写をしたり。
下手をすればクロスキャラとのデートや結婚式まで行いクロス先のカップリングを何かとアピールする始末。
これ、自分の作品の本編には全く関係ありませんよね。何故此処まで他所のカップリングを推すのでしょうか。
「取引接待を見せられているみたいで不快」との声も有りました。
・クロスキャラ、設定を私物化するな。
拠点が同じ外来人達やオリキャラ達をレギュラー化させるパターンが多いです。
立派な依存ですし、そう毎回出す意味は有るのでしょうか。
また、他所の作品の設定や施設、事件を持ち出す人も多いです。
『能力持ちは帰れない』とか『幻想入りした人間は本人・関係者共に外の世界の記憶が無くなっていく』など。
早苗の例がある以上、そんな事はありません。
『幻想入りすると能力が付く』『霖之助は他人の能力を判定できる』なんてのも多いですが、
そもそも能力は自己申告制で本人の特技、突然付く物ではありません。
そう言う設定を持ち出したいなら、許可を貰って注意書きをしましょう。私物化ダメ、絶対。
有名所を持ち出して挨拶クロスをするのは虎の威を借る様に見えますし、
名前が出るだけ、一言二事話すだけのクロスは単なる蛇足なのでオススメは出来ません。
クロスをやる理想の環境は、読まなくても何ら影響の無い番外編くらいな物でしょう。
・クロス先の施設、事件を混在させない。
『クロスキャラの働く宿屋』や『メイド喫茶』みたいな施設や所属する組織みたいな設定を出したり、キャラの過去として事件の話を出す作者も多く居ます。
しかし、全く別の作品の筈なのに舞台も設定も起こった出来事も一緒ってどうなのでしょうか?
元々互いにそういうコンセプトで作っているなら分かりますが、思い付きで変な所を絡ませても誰も得をしません。
世界観的にもおかしい施設は多いですし、公式でも秘密結社が有るのに第二、第三の組織の設定は読者を混乱させるだけです。
事件には人妖が死んでいる物もありますし、原因が東方キャラとされる物もあります。
そう言う設定を統一すると無尽蔵ではない筈の人妖がどれだけ死んでいるのか。
○○は惨い事件起こしたのに何故普通に過ごしているのか、といったややこしい事態にも。
同じブログの作者でもちょっと訳が分からず引く状態です、読み手の場合は更に混乱、敬遠される恐れもあります。
・クロスキャラを読者全員が知っていると思うな。
クロスキャラが出る以上、クロス先を読まなければそのキャラの事は分かりません。
しかしこのブログでは作品の本編に深く関わる場面で相互クロスを行なったり、場面を省いて詳細を相手先に委ねる、
みたいなやり方をする作者が多いです。しかし人の好き嫌いはそれぞれ。
クロス先を一々把握するのは面倒ですし、クロス先が自分の嫌いな作風や設定なら読みたいと思う訳が有りませんよね?
また、前述の様に時間軸や事件を不要なまでに統一しようとする作者も多いので、行動や出来事など、所々に違和感が有ると言われたりもしています。
クロス先を見なければ楽しめない、クロス先を読むのを前提とした様な話は作るべきでは無いでしょう。
本文の前に、クロス先のキャラの軽い紹介を入れるなどすると良いと言う意見も有りますが、焼け石に水です。
かなりの長文で申し訳ありません。とりあえずの注意点としては以上です。
後は説明不足とか、冗長すぎるとか、そう言う小説の書き方そのものの問題なので割愛します。
ただ、上記を全て守ったからと言って万人に愛される、認められる作品となる訳ではありません。
そもそもそんな作品は存在しません。好き嫌いの基準も人それぞれですから。
なのであまり深く考えず、やりすぎない程度に自由に作品を書けばそれで良いのです。
それで自分の作品を気に入って、楽しんでくれた人が読者となります。
また、自分が読み返してみて面白い、楽しいと思える作品というのを常に心掛けて下さい。
他者の目は確かに自分より厳しいですが、自分で書いていて迷いが有る、読み返して面白くない作品を投稿しても他人がそれを読んで面白いと思える訳が有りませんので。
それでは、自身の思い浮かべる幻想郷を最後までお楽しみ下さい。
2017年04月27日 幻想入り作者の一人
- 最終更新:2017-04-27 02:35:16